<行事・イベントの開催> ぜんざいづくり
あゆみの郷では、障害者の皆さんが楽しむ機会を少しでも増やしたいと常日頃から考えて、行事やイベントを積極的に企画・開催することにしています。
今回は、あゆみの郷初の“オヤツづくり” をチャレンジしてみました。
保育園や幼稚園、高齢者施設などでは、恒例イベントとして行っている料理教室やオヤツづくりですが、障害者施設ではハードルが高くてこれまでなかなか実施できずにいました。
- オヤツの選別・調理方法の模索
実はオヤツの選別は、障害者さんへ提供する際には、とても大切になります。
というのも、障害者さんの中には嚥下障害のある方が多いため事前にスタッフが入念に打合せをして、オヤツの種類を考え、専属の管理栄養士が嚥下障害を起こしにくい複数の食形態を提案します。
最終的に、今回は(ぜんざい)になりましたが、ご存じの通り餅は誤嚥しやすい食材のため、細かく切った餅・ペースト状の餅・餡子に溶かした餅、などが準備され入所者さんの嚥下機能に合わせて提供しました。ムース餅のぜんざい - オヤツ(ぜんざい)づくり
「入所者さんと一緒にぜんざいをつくって食べる」というコンセプトでしたが、本施設に入所されている皆さんは重度障害者の方たちなので、実際にはスタッフ主導で進められました。『何を作っているのかなぁ』 スタッフがムース餅の上にミキサーにかけた餡と、きな粉をかけてあゆみの郷特製のぜんざいが完成です。 - ぜんざいを食べる
『初めて食べる(ぜんざい)は、どんな味かなぁ』 『めっちゃ、美味しい!』 『僕にも早く食べさせて!』
日常の食事では、栄養価・栄養バランス・食事・消化時間などを考えて提供しているため、入所者さんたちは、こういったイベントや行事の時にしかオヤツを食べれません。
そのため、これからもオヤツづくりなどのお楽しみ企画を定期的に行っていきたいと考えています。
※ご本人及び保護者から写真掲載の同意を得ています。